月の君

月の君
 カクテルを嗜むふりをしながら君を見る。  君は私の視線には気づかず、黙々とワイングラスを磨く。  アンティーク調の時計に何度も目をやりながら。    曇り一つないワイングラスに、君の横顔がうっすらと映る。  その横顔は、ほんのりと温かくて。
琥珀
琥珀
文章はまだまだ拙いです。