だから俺は猫を食べた Ⅰ

だから俺は猫を食べた Ⅰ
俺には親がいない、家族もいない、家もないし、なにもない。 いや1人だけダチがいる、ロウだ。 スラムのガキ達に虐められてるところを俺が助けた柄にもなくな。 その日は朝からイライラしてた、雨が降ってること、昨晩に喧嘩したこと、そして虫歯になってること。 それらが全部重なって物凄くムカついてた。 とりあえず憂さ晴らしをしようと街を繰り出したら黒い猫、金持ちが持ってそうな。 そんなこの場に合わないようなやつが虐められてた。 『おい!坊ちゃん猫!どうしたんだい??ここはスラムだぜ!飼い主の優しい老夫婦も癒やし可愛いご主人様もいないんだぜ!』
my too
my too