桃太郎2999年

 推定795年某所。二人の老人が暮らす川沿いの家に、大きな桃が流れてきた。  桃からは元気な男の子が生まれ、彼は『桃太郎』と名付けられた。  桃太郎は天啓か使命なのか。鬼ヶ島の鬼を退治すると決め、親に作ってもらったきび団子と、犬、猿、雉の三匹を連れて、鬼ヶ島に到着。そして圧倒的な力を発揮し、無事鬼たちを鎮め、金銀財宝を家に持ち帰ったとか。  しかし、それで物語は終わりではなかった。即ち、鬼の復讐である。あの時、桃太郎に頭を下げて降参したのは、今は負けてもいいからと思ったからであり。鬼はその見た目や性格、生き方を諸々含めれば、まともな生活などできるはずもないのだ。  故に、生きるために略奪する他がなかった。  その鬼の計画は、勿論のこと再来した桃太郎に止められ、しかし再開し、また止められる。
影白/Leiren Storathijs
影白/Leiren Storathijs
実は26歳社会人です。 基本ライトノベル書きます。 異世界ファンタジー専門です。 執筆歴は10年以上です。