第一話 いきなり異世界転

第一話 いきなり異世界転
 彼の名前は|最上稟獰《もがみりんどう》とある某有名高校に通う三年生、十九歳で存在感はそこそこあるが、友達の居ない1浪している極普通の学生だ。  授業中突然奇声を上げたり、ムカついたから教師を殴り、男女カップルの問題を両成敗したり、存在感は溢れていたが……。彼は既にクラスから省かれていた。しかし本人にその自覚は一切無い。ただ最上はそんな学校生活に飽き飽きとしていた。 「あー面倒くせぇ……次の授業は校庭で体育だ。あー面倒くせぇもう死にてえ……」  そんなある日のことだった。あまりにもつまらな過ぎる最上は、死にたいと思うほどに項垂れていると、その願いは現実となった。  校内に不審者が侵入。まるで最初から最上を狙っていたかのように、真っ直ぐと最上の腹部をナイフで刺した。 「ッ……!? あー、滅茶苦茶痛ぇ……腹を刺される気分ってこんな感じなんだなぁ……なんか意識も遠のいて……」
影白/Leiren Storathijs
影白/Leiren Storathijs
実は26歳社会人です。 基本ライトノベル書きます。 異世界ファンタジー専門です。 執筆歴は10年以上です。