終わった日々の夢を見る

終わった日々の夢を見る
「おはよ!柊真くん!」  毎朝、隣の教室からわざわざ来て僕に挨拶する伊織あまねさん。一年の夏頃から僕のストーカーみたいになってしまった子だ。ストーカーの癖に他の男子から「かわいい」と言われているのは何だか気に食わない。 「昨日の音楽番組見た?」 「うん。見てない」  僕の見る伊織さんはいつも笑顔だった。笑顔しか見たことが無かった。  次の日。僕のスマホはアラームより先に着信音を鳴らした。  友達からだった。 「…………もしもし?」 『あっ!柊真!今すぐテレビ見ろ、ニュースニュース!』
傘
誤タップ多すぎて涙出そう