誰かに、この声が届くまで。

誰かに、この声が届くまで。
 憂鬱な日々。こうして物語を考えていると、“あの頃”を思い出す。  私は机に向かい、キーボードに手を置いている。指先が、一つのボタンを押す。  その度に、ある思いが頭の中を駆け巡った。  「昔もこんなことしていたなぁ。」  今日は、そのことを語らせてほしい。  “暇だ…。”  わたしの脳内は、その言葉でいっぱいだ。親が仕事をしている家庭の子供の春休みなんて、そんなものだ。  「はぁ、暇…。」  強く思っていたら、不意に口から出てきてしまった。
白羽 唯
白羽 唯
ファンタジー小説を主に制作する、小説作家志望です。 まだまだ文章が下手&Novelee初心者なので、温かい目で見てもらえると嬉しいです! 誠に申し訳ないのですが、都合により不定期投稿になります。すみません。