ダリヤス 闇より生まれし光

ダリヤス 闇より生まれし光
第五章 : 蒼浪の王、統一、炎の果てに残るもの ラミエルが剣を取り、祖国を護った六年間。それは、血と灰で彩られた時代だった。
 しかし、地下室で息絶えたその最後の瞬間
 彼の瞳には、確かに“光”が宿っていた。 その光を胸に刻み、リゲラルドは歩き出す。焔(ほのお)を踏み越え、己の行く先を見据えて。 「ハリー……私は、もう十分すぎるほど奪ってきた。そろそろ終わらせてもいい気がしている」 紅の外套(がいとう)を風に翻し、リゲラルドは静かに語る。

空 導士(そら みちる)
空 導士(そら みちる)
キラリと光、希望と見えない闇、僕らは常に生きる為の道を自ら選び進んで行く。 間違えた道は闇、正しい道は希望の光。