金色の貴方。【前編】①

花火を見に行こうと思った。 よく見たいと思って、高台を探してた。 ガサガサと背の高い草をかき分けて歩いていたら、突然目の前が開けた。 祭囃子の中、浴衣を着た大勢の人が階段を上がりながら行列を作ってた。 階段の左右には赤い提灯が揺れていて、おとぎ話みたいな景色だった。 階段の上を見ると、赤い鳥居の奥にお社みたいな建物があった。 皆そこへ行こうとしているみたい。 不思議で見つめていると、狐のお面をした背の高いお兄さんが行列の中から手でこっちにおいでと僕を呼んだ。 金色の髪と黄緑っぽい色の浴衣がとてもよく似合ってた。
渡邊三月。
渡邊三月。
気まぐれで拙い文章を書きます。気分で書く物(ジャンル)180°変わります。よろしくお願いします?更新かなりルーズ。いつもお読みいただきありがとうございます。