推理小説とは何たるものか

推理小説とは何たるものか
「たとえばさ、物語の序盤で人が死にましたーっていきなり言われても読者からすると全然実感湧かないじゃん。」 「そりゃ現実味ないもん。そういう設定かーって冷静に見ちゃうかな。」 「そうそう。だから人が死ぬ話にしたいのなら序盤はやめといた方がいいんだよ。」 「ええ−−。でも最初っから人が死んでても面白い話は沢山あるじゃん。」 「たとえば、何があるのよ?」 「………。」 「ほら。すぐにはでてこないでしょ。そういうもんなのよ。アガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』だって序盤から人は死なないでしょ。」 「大事なのは何かこの雰囲気、事件が起こるのかな?誰か死ぬのかな?って思わせることだって思ってる。だから突然死なせるのはよくない。  でもわたしは読者には『あっ』と驚かせる作品を届けたい。予想しててもその予想を遥かに上回るミステリにしたい。
佳名汰
佳名汰
誰かの心を動かしてみたい。 佳名田→佳名汰