第一話 出発

ある所に花屋で育った高校生の少年がいた。 名を「四月一日 蒼空」という。 俺は風そよぐ快晴の中、自分の店の花と簪をもって母のいる病院へと向かう。 母は過労で倒れ病院にいる。父親は俺が小学4年生の時亡くなったから、今は1人で生活し、店は休業している。 病院に行くにはいつもバスを使うが、その日は気分で歩きで行き、遠回りすることにした。 俺はいつも遠回りのルートとしてある山を通る。 その山には「稲荷様」がいると代々言い伝えられていた。 その山の名は「宇迦之山」という。 まぁ名前の由来は知らないが。
速水実弥
速水実弥
「狐少女と花少年」を連載しています。 お絵描きもしてます。