鰻
太陽が肌を焼くように照っていて、そのくせ湿度の高い日に、母さんが鰻を買ってきた。
別に、今日は土用の丑の日ではないし、鰻を食べたいと頼んだわけでもない。
エアコンの効いた部屋で1日中ダラダラしていた僕と対照的に、母さんは買ったものを冷蔵庫に入れるように言ってソファーに寝転んだ。
食材やアイスを冷蔵庫に入れながら、鰻のパックを見た。
三重にラップされ、発泡スチロールの様なパックに詰められたそれは、なんだか人間の人工物のような、変に鮮度が良いようにされているような、とにかく気味悪く感じた。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2024/7/26 15:58
EzOz