犬の気持ち その17

「ぼぶっふぉい!」  びっくりした。何か襲撃にでもあったか。 「あー、花粉の時期がきてしまったなぁ。家の中なのにしんどいわ」  ああ、さっきのくしゃみか。音が豪快すぎて、何か分からなかったぞ。  青は、花粉症らしい。この時期になると、鼻をずびずび言わせている。  そして、花粉を飛ばしている植物に文句を言うのが、基本だ。 「知っとるか、ぽち。花粉症って、ある日突然なるらしいで」  そうなのか。言われても、俺には対策の仕様がないが。 「何でも、人間には花粉症になるのは、花粉の許容量が超えてしまうからなんや。コップみたいなんがあって、それがあふれるとなるらしいで」  そうか。で、俺はどうすればいいんだ。
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。