迷いの森-3
紅茶の茶葉の良い匂いが漂ってきた方向を見ると、彼女が大きく足音を立てながら運んできた。
彼女は右手で荒っぽく紅茶を差し出した。席につくと、彼女はスプーンで紅茶をかき混ぜながらねぇ、と声をかけてきた。
「あたしさ、この森から出たことないの」
彼女は突如、自身の話をした。彼女は海を見たことがないらしい。大きなビルも自動車も。
だから、こうして人と話すのは新鮮な内容ばかりでとても楽しいらしい。
「ところでさ、本題に入っていいかい?」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/7/31 7:18
風蓮華
アルファポリス、なろう、pixiv等でも書いてます。
うちの子大好きマンです、気をつけて下さい、喋らせるとうるさいです。