夜の学校

夜の学校
暗闇の中につれて行かれた陽輔。いったいどうなっちゃうんだろうね?。なにかされるのか、呪い殺されるのか、取り憑かれてしまうのか。それがこの話で分かります……… 第三話『学校の七不思議二宮金次郎その2』 僕は一人取り残されて暗闇の中に連れて行かれた。何も見えない、何も聞こえてこない、ここがどこなのかも分からない。ここは学校内なんだろうか…… そんなことを考えていると、何か見えて来た。見えて来たのは、一つの椅子だった。僕はその椅子に座らせられた。 [君にはある才能がある。それは何か分かるかい?]こんなことを聞かれた。[なんの才能があるの?…取り憑かれやすい才能とか?呪われやすい才能とか?僕怖いよ、家に帰してよぉ]僕はただでさえ陰気なやつだ。恒星や雄太みたいに人気者で、勇気があれば怖くないのかもしれない。[何を言ってるんだ?そんな才能はないよ。そういうのはね、才能より心の状態や体質だ。まず、家に帰して欲しいのになぜここに来たんだ?良い子はもう寝てる時間だ。夜の学校は危ないんだぞ?知らいのか?]そんな事全て知ってるよ… [全て知っている……そうか、ならなぜ来た?]え?なんで僕の思っている事が分かるんだ?[なんで僕の思っている事が分かるのか…君はこう思ったね?]なんで分かるんだよ。[まぁ、なんで来たのか言ってみな。] [それは……] [友達に誘われたんだろ?そんな事は知ってる。なぜ断らなかったんだ?断れたなら君はここにいない。こんな目にも遭っていないんだ。自分が悪いとは分かっているね?]僕はうなずいた。[分かったなら、それを踏まえたうえで言ってみな。君はなんで来たんだ?]僕はいうか迷った。だが、口が勝手に動き出した。[断れなかったんだ。僕の悪い癖なんだ… なぜか分からないけど、断るとなんだか悪い気がして。友達が離れていくんじゃないかなって気がして…自分が不幸になっていくんじゃないかって不安で……]なんか僕は全て吐き出せてスッキリした気分になった。[そうか、君はいい奴だな。][え?]僕は悪い癖を言って、親に迷惑をかけてまでこんなとこに来たのになぜか褒められた。[君は友達の言うことはなんでも聞いて、やって、ついて来て、一緒にいてくれる。こんな奴は滅多にいない。いい奴だな。君は。]僕は嬉しくなった。[だが、それが悪い方向に進んでしまったら大変なことになる。その友達に良いように使われて、事件でも起こしたらどうなる?そうなっては友達じゃなくてただの悪人だ。君の友達も、君も悪人になってしまう。]僕は自分がやって来たことに後悔した。そんな事、考えたこともなかった。使われてるって思ったことなかった。[使われてるかはまだ分からない。だがいつか使われて、手のひらで踊らされるぞ?それでもいいのかな?][そんな事あっていい事じゃないけど、じゃあどうしたらいいんだよ!]僕はつい怒ったような口で喋ってしまった。[まぁまぁ、落ち着いて。深呼吸だ。ふぅ〜落ち着いたか?]僕は深呼吸した。[落ち着いたな。いいかな?君は人に寄り添っていつでもなんでもやるいい奴だ。だが、いつか踊らせれて大変なことになる。そんなことにならないためにどうしたらいいか…][どう、するの?]僕は唾を飲み込んだ。飲み込んだ唾が喉で音を鳴らす。ゴクンと鳴る。[最初に私は君には才能があるって言ったね。覚えているかな?][覚えてるよ。][良かった、なら話は早い。君は僕の声が聞こえているね?でもこの声は君以外は聞こえないんだ。][え、本当に?]僕は不思議な気分になった。僕にははっきり聞こえてる声が皆んなには聞こえないだって?[まぁ本当はそういう能力を持った人は聞こえるんだけどね。まぁこの話は置いといて、君には妖怪、幽霊、の声を聞くことが出来る。その才能を活かして、君にやって欲しい。いや、なって欲しい事があるんだ。]僕はなんだかワクワクした。自分の才能を活かすことなんて今までなかった。それにこれを活かして欲しい?人のために役に立つなんて!!ん?人………?[君には……『妖霊退師』になって欲しいんだ。』
Amaterasu
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