惰眠

惰眠
頭と瞼が鉛のように重くなる。 めくるめくような感覚に身を任せ、深潭の海へ意識を手放す。 この時だけは移ろう日々への恐怖でさえも昏倒と共に心の奥に沈んでゆく。 この惰眠に何の意味も見出せ無かったとしても、私は再び現実を閉じる。 霧がたなびく視界のなかで、がらんどうの 世界を求め、また眠りにつく。
間宮
間宮
はじめまして。