偽りの友情

偽りの友情
そんなこんなで、私はあの人たちから愛されてなどいなかった事実を噛み締めて今日も生きている。 そして、私は家族だけじゃなく、周りの人間からも愛されてなどいなかったのだ。 それが分かったのは高校二年生の時。一年前である。私は、元々友達付き合いが苦手な方で、友達は十人もいなかった。そんな中で私と仲良くしてくれたのが、香彗(かえ)、心(ここ)、冬(ふゆ)だった。 香彗は、身長は平均くらいで、黒髪ボブの可愛く、明るい方言女子だった。心は、小柄で、二つ結びが特徴の、小狐のような可愛い顔立ちをしていた。そして、冬は唯一の男友達だった。短髪で、悪くない顔立ちである。身長はやや高め。 ちなみに、「男と帰るな」と父親に言われたのに男女共学の高校に通っているのは、近場に女子校がなかったからである。(あっても県外) 私たちは二年生から同じクラスになったのだが、ある日の席替えで同じ班になってからよく話すようになり、今では一緒にお昼ご飯を食べるようになった。放課後もたまに四人で遊びに行っていた。その時に撮ったプリクラは、私にとって一番の宝だった。 −あの時までは。
眠りの森のリグル𓂃🥀𓈒𓏸
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物語を考えるのが好きな人間です!今まではノートなどに書いていましたが、最近は書いていませんでした。今回は、久しぶりに小説を書こうと思って、このアカウントを作りました✌️ 💟『「愛」を知らないヒヤシンスがアネモネに「愛」を与えられた話』を現在執筆中です。