魂(こころ)

魂(こころ)
人の最期は美しい、声も出せず体も動かせず、ただ涙を流す姿に僕は美しいと思ってしまった、教えてくれたこと、全てが込み上げて僕は前が滲んで見えなくなっていた、貴方の魂から出る綺麗な涙が僕を苦しめるただごめんとしか言えなかった、もっと近くに居てあげたかった、もっと、話したかった、もっと君の笑顔を見ていたかった、こんなに僕と仲良くしてくれたのは世界でただ1人君だけなんだ、1人だけの君がいなくなってしまったら、僕は独りだけになってしまう。 君は最期、僕に向かって最後の笑顔を見せてくれた、柔らかかった、君は震えた声で、“泣いてくれてありがとう”とだけ言って去っていった 《僕はその時人の美しさを知った》
夜傍 宵夢
夜傍 宵夢
夜は何時でもすぐ傍に ただの高校生