河川敷
買い物に行こうと歩いていた。気まぐれに近付いてきた太陽と共に橋の下を見下ろしていて、ふと気付く。
河川敷だ。
いや、その存在自体には気付いていた。というか普通にそれだとはわかっていた。
しかし、果たしてここまで「河川敷」を体現した場所を今まで見たことがあっただろうか。
これまで見てきた川といえば、元気に草で覆われたコンクリートと寄り添うものだとか、大きいには大きいが人の降りる場所もなく流れているだけのものだとか、あとは山の中で階段からやってくる人々を迎え入れるものだとか、まあとにかく川のそばに広場なんてなかった。
一方で、目の前に広がる川はどうだろう。川の両側に、すぐにでも川へ飛び込めそうな高さで大地が広がっているではないか。まさに、下校中の高校生やらが坂で寝転がっていたり、昼間には広場で小学生たちがサッカーでもしていたり、さらには堤防上の道路で犬の散歩やランニングをしている人がいそうな空間だ。
漫画の中にしか無さそうな河川敷がこれほど身近に実在するとは。
ジリジリと迫る熱気の中、ワクワクと心が踊る感覚を胸に抱いた。
目的地へと向かいつつも、その脳内は「もしかしたら」の拡大に取り掛かる。
昨日は生憎の天気で今でもまだ水溜まりが残っているが、きっとこれが無くなれば人々が集まってくるに違いない。川に近い場所には小さな柵も立てられていることだし、よく子どもたちが遊びに来るのだろう。今は何もない平地だが、時にはサッカーゴールだとか、ベースだとか、知識がないから分からないが、ともかく何かそういったものが現れるのかもしれない。時にはこの橋の下で喧嘩が巻き起こり、どこかの誰かが友情を深めることだってあるやも。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2026/4/16 7:01
白椿
主に小説を書いてます。
気まぐれ投稿です。