下山明子の独舌
なぁ、あんた寒ない?そんな冷房ガンガン付いてる部屋でずぅっとゴロゴロしながら携帯見て。
なぁ。
うちな、今日は商店街の方行ってやっすい大根があったから買ったろうおもて、そこの八百屋の店主呼んだら終始オドオドしてて、呼び込みもへったでなぁ。大根役者かとおもたわ!
いや、なんやねん。ここ、笑うとこやで。ボケ殺しかいな。ほんま、頼むでぇ。
なんでや。なんで、そな反応ないねん。ほんま、しゃーないからな。飴ちゃんあげる。
うちも、こんなんしてる場合ちゃうねん。この後、いつもの佐藤さんとこで髪切ってもらう予定があるやわ。そう、床屋の佐藤さん。
うちの家から真っ直ぐ行ってトンネル通って、やけに音ちっさいやる気のない信号渡って、小学校の横の細道をちよっと行って、どんつき右にある床屋。
え?うちの家を知らん?あ、そらそうか。グハハハ!ほんまや。あんた、うちの家知らんかったわ!そうやそうや。
何?コテコテの関西弁が聞けて良かった?何ゆうとんねん。アホか、どつき回すぞ。あぁ、ごめんごめん。ごめんて。そんな、ビビらんと。関西弁が聞けたゆぅたから。ちょっと、それっぽいことゆうぅただけやんか。そんな、泣かんと。飴ちゃんあげる。え?泣いてない?まぁ、ええやんか。貰えるもんは貰っとき。な。
そや。ほんまにな。今思い出したんやけど。あんた、関西の人ちゃうやろ?な。関西人以外が関西弁喋るとなんか、妙に腹立つよなぁ。あれ、なんなん?あ、知らんか。フフフ。あとなぁ、東京の人とかは特にそうやねんけど、「わぁ、関西弁だぁ」とかさ、「頭の中で考えるときも関西弁なんですか?」とか、「文章書く時も関西弁で書くの?」とか言うてるけど…
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/10/5 3:58
最終編集日時: 2025/10/5 3:59
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
塩田ナナシノ
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全ての物語はフィクションです。
実際の団体・人物とは一切関係ありません。