別に
まだ蝉も鳴いていない、蒸し暑い日
先生の声と、紙の上をなぞる音が教室に響く
固まった体が痛み始めて、ぐっと上に伸びをする
ふと窓の外を見ると、山の方から、深い灰色が近づいてきていた
別に急ぐ必要もないのに、早足でこちらに向かってきている
なぜか自分と重なって見えて、フンッと鼻を鳴らして、再び黒板を写し始めた
もうすぐ梅雨だ
別に、急がなくてもいいのに
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/6/2 9:46
冬華
書きたくなったら書きます。思うように、手の動きに任せて。
そんな作品でよければ、ゆっくり読んでいってください。