アブク

アブク
 広く轟々と響く波の音は、一刻を静寂へと変える。    自分と向き合っている。などとはあまり思いたくない。  波の音を感じる。心の考えを少しずつ、少しずつ捨てていく。    いつかは海の泡《あぶく》と共に、少しずつ。少しずつ。  波に溶けて消えてしまう。    いつから自分は、変わっていったのか。  いつから自分を、偽り続けてきたのか。
露草 夜愛
露草 夜愛
初めましてツユクサです。以後お見知り置きを。