部活サボり、青春添え 上
無性に、部活に行きたくなかった。最近ずっと体育館が暑いからか。一日中、意味のないような練習ばっかだからか。夏休み前のテストの点が悪かったからか。友達の上達に対する苛立ちか。先輩たちからの可愛がられと、小さないびりか。じりじりと無神経に照りつける太陽は鬱陶しくて、ただ下を向いて歩いていたとき。
「よっ」
びっくりして振り向くとミユキ先輩が小さく手をあげていた。
「あ、おはよございます……」
「どうしたの、そんな死にかけの顔して」
すらっと身長が高く、短い髪を揺らす綺麗な先輩を見て、少し心臓のあたりが変になる。ミユキ先輩は女バレーの二年。背番号四番で、バレーも勉強も芸術も割となんでもできる。ただセッキョクセイに欠けるとか、ヒトミシリとか、女バレーの陰湿先輩たちがこぼしていた。確かに物静かだし、あまりきゃあきゃあ弾けるタイプではないだろう。
「先輩に話してみれば」
少し面白そうに首をかくんと傾け、こちらを覗く姿は少しエロくて焦る。
「ちょっと、部活、行きたくなくて」
一言一言、無駄に噛み締めるように呟いた俺は、あ、こんなこと言って良かったのかな、と小さく後悔する。情けねーな、なんて反省。ほんの一瞬、気まずさのような沈黙が痛いほど、二人の間を通り抜けた。そして、恐る恐る先輩の顔を見上げた時。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/1/26 14:07
最終編集日時: 2025/1/26 14:09
夏色さいだー
夏依存症。
オタクやめよ、って思った矢先、足立レイ推しになった。
2024 10.14start