遠く、透く、君を見つけた。
夜隅で月を待っていた。
遠く、透く、君を見つけた。幽霊と見紛うほどに凛とした姿。
ノートにその風景を描いた。
ただ、君だけを描いていた。
夜を泳ぐような君を見失う前に。
不意に君は此方を見て、僕に向けたのは月明かりに照らされたような微笑み。
それからは、決まって記憶の片隅に溶けてしまうんだ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2021/9/12 14:34
夜ヶ咲
ファインダーの向こう側、ずっと君を探している。/140字小説とその下書き
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