『第10回N1』星恋

『第10回N1』星恋
 “星恋”(セイレン)は古来からこの島に住まう民だ。  姿形は人間とさほど変わらない。ただ瞳が、夜空を溶かしたように美しいだけ。  星。彼らにとって星とは恋である。  星恋はその名の通り、星に恋する一族だ。彼らは星に思いを告げる。星恋の告白は盗み聞いてはいけない。その口から紡がれるの愛の囁きは歌となり聴く者を呪うから。  歌。星恋にとって歌とは言葉である。  彼らが口を開けば、紡がれる言葉は歌になる。歌こそ、彼らの言語なのだ。それは一種の呪いであり、愛だ。  僕は歌が嫌いだ。なのに、
花瀬 詩雨
花瀬 詩雨
ハナセ シウと申します。 よろしくお願いします(՞ ܸ. .ܸ՞)︎♡ アイコン ノーコピーライトガール様