宙
好きだった。 きっとこれからも好きになるんだと思う。 間違ってなんかない。 駅のプラットホームに座る私はそんなことを思った。 中2の秋。 初めてその人と出合った。運命かもしれない、って思った。それくらい強く惹かれた。 いくら時が止まったんだろうか。 いくら時が流れたんだろうか。 周りの声も聞こえないくらい、私はその人に夢中だった。
零