ブルースターをつづる 序章④
送っていかなくていいか、と何度も心配する瑠美と律希と駅で別れ、椎菜は自分の家に向かった。
木々の間を通り抜ける風が、椎菜の猫っ毛を揺らす。
椎菜の家から駅は徒歩三分。あの出来事があってから、母親たちが「明るい道の方が安心だから」と引っ越ししてくれた。
夕暮れに照らされて、歩きなれた道を進みながら、椎菜はぼんやりと今日の出来事を思い出していた。
(先輩たちと仲良くなれて、いろんなこと話せて……すごく素敵な人たちだった)
律樹と瑠美のかけあいが面白かったな、と自然に笑いがこぼれた。
こんなに楽しかった帰り道は、実千花たちと以外では、初めてかもしれない。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/6/29 2:27
はむすた
森の奥でひまわりの種もぐもぐしてる、ハムスターです。
人間語も読み書きできるのでご安心を。
細かい自己紹介は、はむすたるーむと、100の質問とか見てもらえると嬉しいです。
アイコン・(し)ょうじょめ~か~ さま
(*・×・*)♡
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