異常

高校の頃の話をしよう。異常なほどの死にたがりだった私は、常々死にたいと心の中で叫んでいた。二言目には「あー死にてぇ」と言うほどだ。気色悪いね。年に一度は自殺を試み、身辺整理をしては死ねず、また新しい年を過ごしてはまた自殺を試みていた。心のコップはいつもキャパオーバーで、とめどなく溢れて、空になることはなかった。毎学期3日休む程度で、それでも毎日学校に行っていた。今思えばなんで行けていたのか分からない。 最も死に際に近かった頃は、高校三年生のときだった。勉強もできなければ、進路をどうするべきかわからず、真っ暗闇で奈落の底にいた。みんなはこうならないで欲しいが、数学で0点なんて沢山とったし、授業もほとんどついていけない。校内模試は毎度最下位。ひたすらに、全てが苦痛だった。あ、これでも一応中学生までは勉強できたんだよ?…説得力ないだろうけどね。で、ただ毎日がいたずらにすぎていく。周りがみんな頭が良くて、努力の鬼だった。私はどこからやり直せば上手くいったのか、それすらも分からないや。 そうこうしてるうちに、いつも通り死にたくなった。毎日の登下校中はどうやって死ぬか、どうすれば迷惑かけずに死ねるか、そんなことばかり考えていた。身辺整理もした。自分と同じゲームが好きな子に、グッズを譲ったり、仲がいい子の漫画全巻譲ったり。自分のスマホの中を整理したり、パスワードをまとめたり...。本気で死のうとしたんだ。 自殺をしよう!と思ってからは毎日がハッピーでなんでもできるような気がした。「おやつが待ってるから頑張ろう!」的なマインドだった。「これが終われば自殺できる!!死ねる!!」みたいな。すっごいふわふわして口元がにやけて、心はワックワク。まるで遠足の前日みたいな気分が自殺直前までずっと続いていた。今思えば、異常なんだろうな。それが。 家族全員が寝静まった頃、首を吊った。呼吸が浅くなって、目の前がチカチカする。脈を打つタイミグと一緒に視界が前後する感じ。顔に血液が集まって、手や唇が痺れる。でも結局苦しいばかりで一向に気を失うこともなく絶命することもなかった。やっぱり全体重を下に向かってかけた上で、体は地に着いていてはダメなんだと思った。 何度も試してみたんだ。明け方の4時頃試してダメで「あぁ...早く死ななきゃ。家族が起きちゃう」って思ったっけ。 結局死ねず、その次の日の夜に首を切ろうと思った。血が飛び出るからタオルに一部穴を開けてそこにナイフを通した。いわゆる血液スプラッシュを防ごうとしたわけだ。でもナイフの切れ味が悪いのと、怖気付いたせいで痛いだけで終わった。ダムで飛び降りても良かったけど、発見して貰えない可能性があったのでやめた。
もちもち金斗雲
もちもち金斗雲
書きたいままに、頭に浮かんだ映像を文字にしています。たまに二次創作も書きます。基本サムネは自分が旅先などで撮った写真かフリー素材です。いつもいいねありがとうございます! 投稿頻度が高まったり落ちたりしますが、隙を見計らって投稿していきます。