「あきらめちまえ」

と。  たったそれだけで私はきっと、諦めていたと思います。  私の熱量はその程度だったのだと、私は私にガッカリするのだと。  私の夢は小説家でした。  理由は簡単。テレビで小説関連の企画をしていて、それを見てやってみたいと思ったから。  中一の後半が始まってすぐの事です。  今になって思います。
鬼火丸
鬼火丸