親友

小学5年の頃、俺には二つ下の弟と、まだ言葉も持たない赤ん坊の弟がいた。 家事のほとんどは俺の仕事で、朝も夜も、家はいつも散らかっていた。 父は遊びに出かけ、遅くに帰ってくる。 母は自暴自棄で、酒瓶を空け、嫌味だけが饒舌だった。 二人は顔を合わせるたびに喧嘩をし、 その声の中で、俺たちは最初から見えていない存在だった。 友達と遊ぶ余裕なんてなかった。 誘われても、いつも断った。 やがて、殴られるようになった。 理由は分からない。
宮野浜
宮野浜