存在の定義 第9章 招待状Ⅰ

存在の定義 第9章 招待状Ⅰ
 夜会なんて、日本にいては体験出来なかっただろう。高鳴る胸に、期待と不安が同時に広がる。私たちは王に呼び出されるようなことなど何もしていない。しかも、全国王主催の夜会なんて、仲間たちの口から聞いたことがない。 「オレ宛ての手紙の内容と同じだな」 「あたしも同じだよ」 「うん、俺も。……ミユ宛のは、文末に余計な一文が書いてあるけど」  クラウは膨れてそっぽを向いてしまった。余計な一文とは、私と会えるのを楽しみにしている、という言葉だろうか。
七宮叶歌
七宮叶歌
恋愛ファンタジーな連載と、ファンタジー、時々現代なSSを載せています。エッセイも始めました。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは、小説家になろう、カクヨム、NOVEL DAYSで投稿しています。 NSS、NSSプチコン優勝者、合作企画関係の方のみフォローしています*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 小説の著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2026年1月1日開催予定です。 優勝者  第1回 ot 様  第2回 ot 様 NSSプチコンテスト 優勝者  第1回 黒鼠シラ 様