幻影 9

幻影 9
作 KKZOU 今から行われるものとは真逆の、天色のペンキで塗りつぶされた空は雲が申し訳程度にしかなく、自身の気持ちの対比にもなっていた。はたまたその空とは真逆の黒いオーラを放つ家の前に立つ。家の大きさはかなりあり何畳間がどれぐらいかは知らないが学校の教室5、6個分の大きさはある。そして奥には林に包まれた本堂が覗いている。白い石と黒い石で小さな地面アートが作られている。あ、これは足利義政が建てた銀閣寺のやつに使われたアレだな、名前忘れたけど。 チャイムを押そうと手を出す。だが、その手は震えていた。、、、。女子の家に初めてきた! 「いやいや、思春期発動しなくていいから、今!」 「ほんとそうだよ。玄関の前で数分間立たれても困るよ」 「出たあああ!!!」 「失礼なっ!人を霊みたい!」 「音もなく来るなよ」
KKZOU
KKZOU
KKZOU というものです。 よろしくお願いします。 連載を完結させない才能を持ってます。