身を捧げるのも本望
小学校の頃、中学生のヤンキーに絡まれてた俺を
小さな体で必死に助けた男の子がいた。
その男の子はボロボロの体で変な笑顔を向け、
「今日からおれとおまえは心友だ!」と言った。
今思えば、子供ながら初恋だったと思う。
そんな強い少年が泣いていた。母親が死んだからだ。
俺はそんな子の背中を撫でながら「大丈夫、俺が一生傍にいる」なんて嘘を吐いた。それから中学も高校も仕事も全部一緒にした。
傍にいると誓ったからだ。そんな彼にも恋人ができた。酷く特殊な癖を持つ女だ。その女に会う度あいつは怪我をしていて、「大丈夫や」なんて言った。どうやら女と別れられないらしい。
あいつの生々しい傷跡を見る度心が痛くなった。ある日あいつはいきなり姿を消した。連絡も着かへんし、置き手紙もLINEもしないから場所が分からん。病院で入院中だった俺はその事をあいつの友人から聞いて、病院をこっそり抜け出し、探しに行った。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/3/22 7:23
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
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