汝、怒るべからず
短気は損気と言います。
今日怒りに任せてボールペンをへし折ってしまった。昨日に続いて二回目で我ながら呆れるしかない。原因はインクがまだ充分残っているのに書けなかったことで、たかがこれくらいでと我が身を責めたくもなる。
とはいえ、小説を執筆していて興が乗ると書けないという物理的事実がどうしても許せなくなる。余白に何度も試し書きしてもインクが出ないなら、諦めて別のボールペンを使えばいいだけのことである。
そう、事はそれだけ単純なことなのだ。しかし、執筆を邪魔された怒りで頭は熱くなってしまっており、冷静な判断を下せず昨日、今日と暴発してしまった。
かつて大指揮者の名を欲しいままにしたアルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)は有名な癇癪持ちで、オーケストラが自分の思いのままに演奏をしないとタクトをへし折ることで言う事を聞かせようとした。
本人も自分の癇癖を悩んでいたようで、
0
閲覧数: 27
文字数: 531
カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2024/8/28 13:44
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
江戸嚴求(ごんぐ)
ノベルアップ+でエッセイなど発表している、五十路の雑文家です。江戸厳愚から江戸嚴求と改名しました。