夏と泡沫。

夏と泡沫。
暇だなぁ、とエアコンが効いた教室のなかで、夕夏は思う。 高校2年生の夏。 自分の指先を弄りながらぼーっとしている私の耳に、数学の先生が方程式を説明する声が耳を通る、が。 一ミリも理解できなかった。元より夕夏は勉強が大の苦手だ。そして教科が数学ときた。 二次方程式がこうだから次に素因数分解するなんて、理解できるはずがないのだ。 「……はぁ」 小さくため息をついたその瞬間。 「夕夏、また聞いてないでしょ」 隣から小声が飛んできた。 びくっと肩が跳ねる。
炭酸ジュース
炭酸ジュース
ぼちぼち小説書きます。 不定期更新。中学生。 BLも百合もどちらも好きです。