屍ノ踊リ3話
3話「骸」
和己は日が暮れた空を1時間ほど飛び続けた後、町はずれにある廃墟になったアパートを見つけ鍵のかかっていなかった一室に入りこむ。月明かりしか差さない室内は薄暗く寒い。両翼をたたみ人間の姿に戻ると着ていた喪服の上下やネクタイとシャツは形状が記憶されているかのようにそっくりそのまま新品に戻っていた。
「……瑠花、出ておいで。ここなら安全だよ」
《うん》
和己はスーツとシャツを脱いで素肌を晒し、体内にいる瑠花に外へ出てくるように促す。和己の胸のあたりの青白い皮膚が縦に割れ、中から制服姿のままの瑠花が這い出てくる。服は和己の血でじっとりと黒く汚れていた。
「大丈夫だったかい、どこか怪我は?」
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2025/5/23 17:00
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
羊原ユウ
ホラーと特撮ものが好き
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