紡希(つむぎ)が紡ぐ出会いの物語 6章 夢の星影に触れたくて

 私のクラスでは、志望校を決めおえた人が少しずつ増えてきていた。そのせいか、みんな係決めの立候補を進んでしようとしなくなった。道が決まっていない人たちだけで回すような感じになってしまったのだ・・・。もちろん、私もその一人だ。でも、何もやりたくない・・・。  「今度、留学生に来てもらうことになったので、交流会をしたいと考えています。進行を男女一人ずつ、誰かやってもらえませんか?」 クラス活動の時間にそんな連絡があった。留学生は英語圏の人らしく、日本の大学で少しの間、日本語を学んでいるのだと教えてもらった。私は、英語は得意とは言えないが、好きな方ではあった。ここでやってみるのもありかもしれない。  「推薦でもいいので、今お願いします。」 先生は少し困った顔をしていた。今日は、新しい学級委員が決まっていないため、連絡は全て担任がしているのだ。  「じゃあ、やります。」 後ろの方で声が聞こえた。 聞き覚えのない男の子の声だった。後ろの実に小声で名前を聞くと、わからないと言われてしまった。これは手を上げにくい・・・。  「私、雪野紡希さんを推薦します。」 実がそう言って立ち上がり、私を軽く指差した。その後は、何も変わることはなかった。私とあの男の子でやっていくのだ。何もかもが心配だ。
peach
Peachです🍑♡ 小説を書くことが趣味の学生です✍🏻🤍 学園ものを載せていくから興味があれば読んでみてね🍀📗 漢字が苦手なので、文字のミスは暖かい目で見逃してくださいww