最終電車の五分前

改札の向こうで、電子音が乾いた音を立てた。 最終電車まで、あと五分。 ホームに吹き込む夜風は、昼間の熱をすっかり 奪って、やけに冷たい。 俺はベンチに腰掛けたまま、何度も時計を見た。 見たところで、時間が止まるわけでもないのに。        「まだいたんだ」
獅勇
獅勇
はじめまして だいぶ下手ですが良い作品を書けるように頑張ります!