神様の花嫁4

私と彼は連れ立って外へ出た。 どれくらい時間が経ったのだろうか。外の景色は相変わらず夜のままだった。 変化したところといえば、月が満月になり、より輝きを増したところだ。夜道にもかかわらず、ライトで照らさなくても歩けるくらいの明るさだ。 「これから、どうするんですか?川の方へ行くとは聞いてますが…。」 私は彼に疑問をぶつけた。 彼は一瞬ためらったが、言いづらそうに口を開いた。 「…一夜を共にしてほしい…。」 小さい声でいい終わると、顔を背けてしまった。 「一夜を共にするって…つまり…。」 そういうこと、なんだろうか。
かづき
かづき
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