【140字】「取り残されたアゲート 7」

【140字】「取り残されたアゲート 7」
ショッピングモールを巡って、クレープ屋さんを通って。父親は幽霊になった娘と反対の道を歩いていた。それは過去を思い出すかのように。そうして再び、僕らが出会った歩行者天国に帰ってきた。川底の石みたいに、父親はそこで立ち止まる。「あぁ…」歩道から離れた、その足元には献花が置かれていた。
野風 隼人(ノカゼ ハヤト)
野風 隼人(ノカゼ ハヤト)
試しにTwitterで投稿している140字小説を載せていきます。よろしく!