夢
朝起きるといつも思う。 ずっと夢の中にいられたらいいのに、と。 よく見る夢がある。 壁の色はどの部屋も必ずパステルカラーで、部屋は無限に広がっていたり狭かったり、部屋の中に部屋があったり。 同じ部屋は一つもない。 装飾品も様々で小さな木だとかベッドだとか洗面台だとかがよくあると思う。 珍しいときはトイレがあることもあった。 夢だと気づかない私は部屋から出るために窓から飛び出したりパズルを解いたり、正しいドアを探したりする。 次の部屋に進んでも外に出られるわけではなく、朝昼晩のいろんな空が窓の外に見える。 夢の中の自分は外に出られなくて不安を抱いているけど、その夢について考えるとき心が引き寄せられていく。
止明\しめい
止明\しめい