鳴らした音の行く先は 6-11
第六章十一話 きっと、そばに
しばらくすると呼吸が落ち着いた。
もう涙は出てこない。
顔を上げると叶衣と目があった。
「実はね…もうひとつあるんだ」
そう言って、さっきとは違う封筒を取り出す。
「ありがとう」
今度はしっかりと声に出して受け取った。
封筒には『颯くんへ』と書かれている。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/7/4 12:59
傘と長靴
自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。
拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。