透明な席

透明な席
「なぁ、もし明日で全部終わりだったら、何したい?」 放課後の教室。窓に映るオレンジの光が、遥の横顔を柔らかく染めていた。肩越しに見える彼の髪は、とても綺麗で触れたくなる。 「お前と一緒にいられたらそれでいい」 冗談半分で言ったつもりだった。遥はふっと笑って、でもどこか目が泳いでいた。
羽美
羽美
学生です。 主に創作BLを書いています。 いいね、コメントお待ちしております。 フォロバもさせて頂きます!