死花〜検事 棗藤次〜−書き本編-最終話-⑥

「藤次…」  件の裁判から一夜明けた夕刻、真嗣は藤次のいる拘置所を訪ねた。  自分の行いで、あれだけ心を乱し傷つけたのだ。きっと会ってはくれないだろうとたかを括っていたが、思いの外すんなりと会う事を許された為、何から話して良いか狼狽していると、先に藤次が口を開く。 「そないな顔するくらいなら、何であないな事したんや。ワシはもう別に、何も思うてへん。」 「けど…そんな泣き腫らした顔見せられたら、ごめんとしか言えないよ。」
市丸あや@死花完結!!
市丸あや@死花完結!!
はじめまして。 初心者同人誌作家です。 主な出没イベントは文学フリマです。 夢は大阪進出(芸人かい) 代表作は「死花〜検事 棗藤次〜」 遅筆ですが、よろしくお願いします。 Xでは、創作情報の他に、くだらない日常、謎の萌え、ネコ画像など、無節操に垂れ流してます。 主な活動拠点はこちらですが、たまにエブリスタ等に浮気します。 感想やリクエストは、随時承っております!! 作品の2次創作も大歓迎です! 私の作品で楽しいひと時を過ごせたなら幸いです♪ より詳しい情報はコチラ↓↓↓ https://lit.link/neko2556