140文字小説+α その137 「自家製」

「ひひ、ひっひひ……」  怪しい笑い声が薄暗い部屋に響く。  気持ちはわかる。これは、最高の気分だ。 「これで準備完了だよ。あとはもう待つだけ」 「ひひ、合法でこんなことができるんだね」  友人と2人でごくりと唾を飲み込む。 「楽しみだね、自家製甘酒……!」 「最高だよ。自分好みの甘酒を作れるんだなんて」  甘酒好き同士の友人が、にやりと笑みを浮かべる。
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。