過ぎた日のたね 3
* * * * *
チャイムが鳴ったと同時に、あいつが席を立ってこちらに向かってくるのが視界に入った。
俺は気づいていないフリをして頬杖をつく。
カサ、という音に思わず口角が上がる。
「なに?いらないの?」
「いらない」
そいつがムスッとした顔で言った。
「昨日買おうとしてたじゃん。せっかくだから貰えばいいのに。お金返さなくていいし、0円だよ?」
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/1/3 11:38
最終編集日時: 2023/2/20 4:05
築2年