虚像                露草 夜愛

虚像                露草 夜愛
                               冷たい珈琲を飲み、煙草に火をつける。 五月蝿い蝉の声を聞きながら、溜息を吐きながら背もたれに寄りかかる。時計に目をやると心の中でこんな時間かと呟き煙草の火を灰皿に押し付けて消す。    ヒリヒリと刺すような日差しに、着替えればよかったと後悔し、弁当と煙草を買う。    玄関で弁当を置き煙草に火を付ける。テーブルに置いてある、コップの半端な珈琲を飲み干し、新しい珈琲を淹れる。弁当を広げ、珈琲を置く。窓からぬるい風が入り込む。    買った弁当を口に運び、テレビを眺めている。ぼーっとしていると通知音が聞こえてきた。画面には通知でいっぱいの中に「飯食ってるか」の文字が見えた。    ベランダに出て煙草に火をつけ、携帯を取り出す。通知を開くと数件の通知があった。 「最近連絡遅いけど、忙しい?」
露草 夜愛
露草 夜愛
初めましてツユクサです。以後お見知り置きを。