朝ぼらけ
東の方から突如現れた朝日は
まず手はじめに、空と雲を桃色に染め上げると、
次に、波の流れの揺ら立つ海に
その、円く眩しい光を、まっすぐ差し込ませた。
いずれその光ものぼって、すべてを包むようになると
海はいつも通りの、薄い青と緑の交わった姿に変わり、
雲の表の方は白色へ、その裏は灰色へと戻ってしまった。
そして、それを吊り下がって眺めるだけの木の葉も、
遂には地面に、自身の陰を落とすようになっていた。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/10/14 7:01
後川
書きたいときに書くので、1,2ヶ月に2本程度しか書けません。フォローしてくださる方、ありがとうございます