第6回N1「君と僕のランデブー」
自分は、幸せだった。
一般家庭に生まれ、友人にも恵まれ、親にも恵まれ、頭はあまり恵まれなかったけれど、環境にも恵まれた自分だった。
尊敬する人物がいて、目指したい目標があって、信頼できる友人がいて、満足のいく生活ができている。これほど幸せな人生は、当たり前なことではないと思いながら、日々を過ごしていた。
そんな幸せな自分にも、愛する人ができた。
一生をかけて守っていきたい、自分の人生だと思った。自分が生きる意味だと、そう感じた。
彼女は、生まれた時から体が弱く、親から捨てられてギリギリの生活をしていた。そんな彼女を好きになって、今は結婚までありつけた。
今、彼女は基本は家で、ゆったりと過ごしている人だった。
そのため、家に帰ると笑顔で自分の方を見て、嬉しそうな顔で「おかえり!」と言ってくれる。それだけで、自分が生きていると、実感することができた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/4/4 8:40
冬華
何か伝えたくなったらきます。そして、ゆるく、軽く、思ったことをただ、かきます。
そんな作品でよければ、ゆっくり読んでいってください。