第6回N1「君と僕のランデブー」

第6回N1「君と僕のランデブー」
自分は、幸せだった。 一般家庭に生まれ、友人にも恵まれ、親にも恵まれ、頭はあまり恵まれなかったけれど、環境にも恵まれた自分だった。 尊敬する人物がいて、目指したい目標があって、信頼できる友人がいて、満足のいく生活ができている。これほど幸せな人生は、当たり前なことではないと思いながら、日々を過ごしていた。 そんな幸せな自分にも、愛する人ができた。 一生をかけて守っていきたい、自分の人生だと思った。自分が生きる意味だと、そう感じた。 彼女は、生まれた時から体が弱く、親から捨てられてギリギリの生活をしていた。そんな彼女を好きになって、今は結婚までありつけた。 今、彼女は基本は家で、ゆったりと過ごしている人だった。 そのため、家に帰ると笑顔で自分の方を見て、嬉しそうな顔で「おかえり!」と言ってくれる。それだけで、自分が生きていると、実感することができた。
冬華
冬華
何か伝えたくなったらきます。そして、ゆるく、軽く、思ったことをただ、かきます。 そんな作品でよければ、ゆっくり読んでいってください。