現代侍 最終章 其の14

現代侍 最終章 其の14
如何に新しいもの好きの女子高生と言えど、日本刀を携えた侍との井戸端会議は少々斬新が過ぎるので、鞠家牡丹と長髪の侍は、場所を住宅街の路上から移すことにした。 とは言え、侍が現世のどこに居ても違和感があることには違いないので、その辺の喫茶店で茶をしばくという訳にはいかない。 現代人の姿だった令和丸とは違い、ご丁寧に誰がどう見ても侍の風貌をした不審者なのだ。 挙句暴力沙汰を繰り返して、今やその格好は警察の皆様にもしっかりマークされていることだろうし。 つまり、誰の目も届かない場所に移動する必要がある。 今後、手を組むかどうかを吟味するためにも。 「さ、上がって」
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。