ごめんね、僕は君を手放せない
赤く染まったベッドに二人きりで寝そべっている。
君はもう起きることはないのかもしれない。
僕が殺した。この手で、君を。
だって好きだったんだ。君の事がずっと…。
だから手に入れたかった。どんな手を使ってでも。
真っ青になった君の頬を優しく撫でる。
ぴくりとも動かない君の身体。酷く、冷たい。
「ごめんね…でも、僕は君を手放せない。」
僕の頬を一粒の涙が流れ落ちて、その涙が君の頬に落ちた。
その唇がもう二度と僕の名を呼ばなくても。
0
閲覧数: 24
文字数: 248
カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/1/19 18:08
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
柚月
創作が好きな30↑女子。
オリジナルの詩や短編小説を書いていきたいです。